アルプスアルパインの用語集(可変抵抗器(1)編)
アルプスアルパイン様のご協力によりアルプスアルパインのコンポーネントプロダクツカタログで使用されている製品用語の解説です。
■可変抵抗器(1)
アース端子
軸と電気的に導通している端子である。セット回路のアース配線部に接続することにより、アースノイズ(外部から誘起される雑音)を防止できる。
温度特性
ある温度に一定時間放置した時の抵抗値変化を示す特性試験。
回転止め強度
操作軸(操作つまみ)の回転両端のストッパ部まで回転し、さらに回転をした場合に耐えられる最大トルクをいう。
回転トルク
操作軸(操作つまみ)を回転するのに要するトルク。
クリック(付き)
操作途中に設けた節度感を出す機構。
クリックトルク
クリック付きボリュームで操作軸(操作つまみ)を回転するのに要するトルク。
ストローク特性
単連ボリュームでは[図1]、2連ボリュームでは[図2]に示される回路で、通常1KHzの入力V1を加えた時のV0の比率のこと。小さいほど良い。
軽減曲線
周囲温度と最大電力の関係のこと。定格電力に対する百分率で表す。
広称全抵抗値
規格値を代表する抵抗値(基準の抵抗値)。
高利得タイプ
レバーをアースした構造を持つスライドボリュームのことを示し、誘導ハムノイズの対策に適した製品である。
最高使用電圧
ボリュームに応じて規定された抵抗体に印加できる電圧の最大値をいう。
最大減衰量
操作軸(操作つまみ)が回転または移動の両極端の位置にある場合、抵抗体両端の印加電圧に対する、1-2端子間または2-3端子間の電圧比を表すもので、デシベルで表示する。
作動止め強度
操作部を作動終端まで動作させ、さらに力を加えた時に耐えられる最大の力をいう。
作動力
操作部を移動させるのに必要な力。
残留抵抗(値)
操作軸(操作部)が回転または移動の最終端の位置にある場合、終端の端子(1端子または3端子)としゅう動端子(2端子)との間の抵抗をいう。
軸(レバー)がた
軸(レバー)の直角方向に規定の大きさ力を加えた時の軸(レバー)のがたつき(傾き)をいう。
軸の傾き
ボリューム本体の取り付け面を基準として、軸に荷重を加えない状態で軸線と取付面の並行または直角方向のずれをいう。
シャーシ止め
回転型ボリュームをシャーシに取り付ける際に、ボリューム本体位置決めの回転止めのために設けた突起のこと。
しゅう動雑音
ボリュームを操作した時に発生する電気的な雑音で、電圧や抵抗値比率で表される。
絶縁抵抗
ボリュームの端子(活電部)と本体または軸(レバー)の間の絶縁性を抵抗値で表した物で、この値が大きいほど絶縁性が高い。
セレーション
回転形ボリュームの軸とつまみのかん合部の形状で外周に規則的な山を形成した軸形状。
全回転角度
操作軸の量終端間の機械的回転角度。
センタクリック
ボリュームの全回転角度の中央地点に設けられたクリックをいう。
プッシュロック
セット状態でボリュームを操作しない時に、操作部(つまみ)をセット本体へ格納することを目的とした、軸がプッシュ状態でロックできるタイプ。