SPD（避雷器）とは｜BuhinDana

BuhinDanaは「株式会社サンコーシャ」の代理店です。
サンコーシャのSPD（避雷器）をベースにご案内しております。

SPD（避雷器）とは

SPD（避雷器）は、雷による電気や電子機器の損傷を防ぐために欠かせない装置です。雷が発生すると、周囲に異常な過電圧や過電流が生じ、それが配線や機器に侵入することで故障や損害を引き起こすリスクがあります。

SPDとは、こうした雷サージを安全に接地へ放出し、電子機器を保護するために設計された装置のことを指します。この技術により、機器や設備の安定した運用が維持されます。

SPDは、その仕組みとして通常時は高抵抗で電流を遮断し、雷サージや異常な電圧が発生した際に素早く低抵抗に切り替わります。この働きにより、過剰な電流が直接配線や接続されている機器に流れ込むのを防ぎます。また、雷対策として広く知られている避雷針や耐雷トランスと併用することで、より高いレベルの保護を実現することが可能です。

効果的な雷対策を行うには、各種設備や通信回線に合った適切なSPDを選定し、正しく設置することが大切です。さらに、SPDの性能を最大限に活用し続けるには、定期的な点検やメンテナンスが必須となります。これらの対策を講じることで、雷や過電圧による障害リスクを減少させ、安全かつ効率的な電気設備の運用を可能にします。SPDの導入は、現代の電気インフラにおいて非常に重要な要素と言えるでしょう。

SPDとは？基本を理解しよう

近年、情報通信システムに対する雷害のリスクが高まっている中、SPD（避雷器）の重要性が増しています。

SPD（避雷器）とは何か

SPD（避雷器）とは、雷による電気的障害を防ぐ目的で設計された保安器の一種です。落雷が発生すると、付近に異常な過電圧、いわゆる「雷サージ」が生じることがあります。

この雷サージは電源や通信回線を通じて電子機器に侵入し、故障や誤作動といった問題を引き起こす可能性があります。SPDはこうした雷サージを迅速に抑制し、機器の損害を最小限に抑える役割を果たします。この保安器は、工場やビル、通信設備だけでなく、家庭内の電子機器を保護するためにも広く利用されています。

SPDを適切に設置することで、雷サージが引き起こす被害を大幅に軽減することが可能です。このように、SPDは現代社会における雷対策の要であり、電気設備や電子機器の安全性を確保するために欠かせない存在となっています。

避雷針とSPDの違いを確認

避雷針は主に直接雷撃による建物の損傷・火災などの被害を防ぐための装置です。

雷・落雷は、防ぐことができない自然現象のため、落雷を受けた際に「あらかじめ雷（電流）の通り道を作っておき、そこを通すことで雷による意図しない大きな電力を逃がし建物や人へのダメージを減らそう」という考え方から建物を含み設計される装置（システム）となります。

一方、SPDは誘導雷によって生じるサージ電流を制御することに特化した装置です。

避雷針が設置された建物内であっても、誘導雷による被害が発生する可能性があるため、SPDの導入が推奨されます。一般的な家庭やオフィスでは、SPDが設置された電源回線や通信回線に接続されたコンピュータやプリンタ、さらにはLAN機器までもが保護されます。

SPDが作動する際、雷サージはSPDを経由して接地に流れ込みます。これにより、機器に過電圧や過電流が到達する前に、危険を回避することができます。

特に、LAN機器などの情報通信機器においては、雷サージによるダメージはデータの損失や機器自体の故障に繋がりかねません。過去の調査によると、雷害によって年間数千万から数億円規模の被害が発生していることからも、SPDの設置は経済的にも重要な対策となります。

このように、SPDは高度情報化社会においてますます重要視されています。雷害から機器を守るための根本的なソリューションとして、SPDの理解を深め、その正しい配置や使用方法を学ぶことが必要です。これにより、雷によるリスクを軽減し、安定したネットワーク環境を保つ助けになります。

避雷針は主に建物や構造物を直接的な雷から守るための装置であり、雷が避雷針に落ちることで発生する高電流を地面へ安全に逃がします。一方で、避雷針だけでは建物内の電子機器や設備を雷の影響から完全に保護することはできません。この点が、避雷針とSPD（サージ保護デバイス）の大きな違いです。

SPDは、電源や通信回線を介して建物内部に侵入する雷サージから電子機器やシステムを保護するために使用されます。つまり、避雷針が建物の外部で雷を受け止めて直接の被害を防ぐのに対し、SPDは内部で発生するサージによる影響を軽減する役割を果たします。

このように、避雷針とSPDは機能面で異なる役割を持つものの、総合的な雷対策を講じるためには双方が補完し合う関係にあります。そのため、雷から建物と電子機器を効果的に守るには、避雷針とSPDを適切に組み合わせて設置することが望ましいと言えるでしょう。

避雷器とSPDの違いについて

雷サージから電子機器等を保護するための装置として「避雷器」、「ＳＰＤ」、「保安器」、「サージアブソーバ」、「アレスタ」など様々な呼称があります。

全て雷対策装置や部品になりますが、2004年にJIS C 5381-1（IEC 61643-1）：「低圧配電システムに接続する低圧サージ防護デバイスの要求性能及び試験方法」（現在はJIS C 5381-11（IEC 61643-11）に置き換えられています）が発行されて以降、JIS（IEC規格）上では送電線などの高圧（高い電圧）系統に使用される高圧「避雷器」（Surge arrester：サージアレスタ）と制御盤や装置の内部に使われる低圧（低い電圧）系統に使用される「ＳＰＤ」（Surge Protective Device：サージ防護デバイス）に区別されています。

しかしながら、日本では雷サージ対策装置全般に対して「避雷器」や「ＳＰＤ」などの呼び方が浸透しており、様々な現場では区別することなく「避雷器」または「ＳＰＤ」と呼ぶことが多いです。

SPDの仕組みとその役割

SPD（避雷器）は、雷によって引き起こされる過電圧、すなわち雷サージから電気設備や機器を守るために設計された装置です。

雷が落ちると、直撃雷だけでなく誘導雷による影響で周囲の電流が急激に変動し、建物内の機器に害を及ぼすことがあります。SPDは、このような雷サージが発生した際、通常時の高抵抗から低抵抗へと瞬時に切り替わる仕組みを持ち、過剰な電圧を地面に逃がす役割を果たします。

この働きにより、機器は耐えられる電圧の範囲内で安全に保たれ、故障や破損から保護されます。

特に誘導雷の影響を受けやすい電源系統や通信回線、さらには多種多様な設備にSPDを適切に取り付けることが重要です。これにより、企業では情報通信の安定化や電気設備の長寿命化が期待でき、結果として運用コストの削減にもつながります。そのため、技術者や業界関係者にとって、SPDの仕組みを正しく理解し、適切に導入することは、事業の安定運営を支える重要な要素となります。

雷から機器を守るSPDの動作原理

SPD（サージプロテクションデバイス）は、雷サージが建物の電子機器に悪影響を及ぼさないよう設計された保安器であり、非常に重要な役割を果たします。雷が落下した際、その周辺には強力な電流が発生し、電源や通信回線に異常な過電圧が伝わります。この過電圧が機器内部へ侵入すると、大きな損傷を引き起こす可能性があります。

SPDの基本的な仕組みは、雷サージが配線を通じて到達した瞬間から動作を開始する点にあります。

通常時には高抵抗状態を維持しますが、雷サージが検出されると瞬時に抵抗が低下し、過剰な電流を地面へ逃がし過電圧を抑制します。

この動作により、電子機器は安全な電圧範囲内に保たれ、破損することなく正常に作動を続けられます。また、SPDには性能や用途に基づき複数のクラスが定義されており、これによりさまざまな場面で適切なモデルを選択することが可能です。

SPDは建物全体を保護する保安器としての役割を持ち、雷サージによる被害を防ぐための必要不可欠なデバイスです。その仕組みを理解し、正しく活用することで、電子機器や通信インフラの長期的な安全性を確保することができます。

雷が機器に与える影響とその対策

落雷は、直接的な被害ばかりでなく、間接的な影響も引き起こすことがよくあります。その一例が誘導雷による被害です。誘導雷は、近くに雷が落ちた際に電磁誘導を通じて電気機器に影響を与える現象で、雷サージを引き起こす原因となります。

この雷サージにより、電流や電圧が急激に変動することで、基盤が焦げたりコンポーネントが破壊されるリスクが高まるのです。さらに、場合によっては機器内部で漏電が発生し、さらなる損傷や火災のリスクを招くこともあります。

これを防ぐためには、SPD（サージプロテクションデバイス）を用いた適切な対策が欠かせません。SPDは、雷サージを安全に接地に流すことで、機器が受ける影響を最小限に抑える効果があります。特に誘導雷による被害も抑制できる点で有効です。加えて、定期的な点検とメンテナンスを行うことも重要です。特にSPDの機能維持のためには、劣化や故障がないかを確認することが求められます。適切な対応を取ることで、漏電などの二次的な被害を予防しつつ、安全かつ安心な機器運用が可能となります。

SPDの種類

BuhinDanaがお勧めするサンコーシャのSPDは用途別のラインナップがそろっています。

・電源用SPD

　電源線路に侵入する雷サージなどの異常電圧から、電源回路を保護するSPDです。

・通信用SPD

6v、12v、24v、48v、などの直流（DC）電圧で伝送するための計装回線や制御回路、RS422/RS485回線、電話回線、DC48v/DC24v信号回路などを保護するSPDです。

・LAN用SPD

LANケーブルから侵入する雷サージから、ネットワーク機器を保護するSPDです。

・同軸用SPD

同軸ケーブルから侵入する雷サージから、通信機器を保護するSPDです。

SPDを使った雷対策の重要性

雷対策においてSPD（避雷器）の導入は極めて重要です。近年、雷による被害は増加の一途をたどっており、特に電子機器が多く存在する現代社会において、その影響は計り知れません。雷は直接落雷だけでなく、誘導雷としても大きな被害を引き起こす可能性があります。

SPDはこれらの雷サージから機器を守るために設計されており、落雷による過剰な電圧や誘導雷の発生時に起きる一過性の過電圧を安全に接地へ送り、100vの家庭用電源を含むあらゆる電気設備や電子機器の故障を未然に防ぎます。

さらに、SPDは一過性の過電圧だけではなく、広範な電気工事や通信設備の安全性を高める役割も果たします。現在の高度な電子社会において、雷によるトラブルから設備を守ることは企業や個人にとって欠かせない安全対策の一つです。特に、誘導雷が間接的に引き起こす繊細な電子機器の損傷は、事業運営への深刻なリスクとなる可能性があるため、対策は一層重要です。

正しい運用と定期的なメンテナンスによって、SPDの効果を最大限に引き出すことが可能です。進化する技術に併せて、適切な雷対策を講じることで、企業の業務継続性と安全性を確保することができるのです。

雷被害のリスクと現状

雷による被害が年々増加していることが確認されています。特に、電子機器が随所に存在する現代社会において、落雷は深刻な影響を及ぼす可能性があります。

直接的な落雷だけでなく、近隣の落雷が引き起こす誘導雷や雷サージも懸念材料として挙げられます。この誘導雷や雷サージは、電源や通信回線を通じて数キロメートル先の機器にまで影響を及ぼすことがあり、100vの電力を使用する多くの家庭用電化製品や業務用機材においても被害をもたらす可能性があるため、十分な注意が必要です。

残念なことに、雷によって引き起こされるこれらの被害は、年間を通じて多大な経済的損失を引き起こす場合もあります。

そのような状況を回避するためには、SPD（サージプロテクションデバイス）を利用した雷対策を講じることが不可欠です。

特に100v系統の電源回路においても、適切な対策を取ることで被害のリスクを軽減することができます。正しい知識と対策を持つことで、落雷によるリスクを効果的に低減し、家庭や事業における業務の継続性や安全性を確保することが可能です。

効果的な雷対策のポイント

雷対策の施策においては、まずSPD（サージ防護デバイス）の選定と適切な設置が重要です。SPDにはいくつかのクラスや種類が存在し、個々の設備や使用状況に応じたものを選ぶことが必要です。

特に、設置場所や接続する機器の特性を考慮した上で、適切なクラスや種類のSPDを採用することで、雷サージによる影響を効果的に軽減することができます。また、正しい位置に設置を行うことで、その効果を最大限に発揮することが可能です。

さらに、定期的な点検とメンテナンスも欠かせません。SPDの寿命や劣化の状態を考慮し、適切なタイミングでその状態を確認することが重要です。使用状況や設置環境に応じて数年ごとに交換を検討し、最新の状態を保つことで、機器全体の安全性を確立できます。これらの対策を講じることで、雷災害からの保護を強化し、組織全体の信頼性や安全性を向上させることが可能となります。

注意事項 及び 免責事項

上記の各種情報はあくまでも参考情報です。
個々の情報については保証するものではありません。
また、ＢｕｈｉｎＤａｎａでは　上記参考情報に基づきお客様がのご望される仕様の製品のお見積り・ご注文に対応できない場合がありますので、予めご了承ください。